finkでEmacsをインストール

Lispでの開発にはEmacsのような高機能エディタであれば,カーソル位置の対括弧を表示したり,括弧に即したインデントをつけるなどの機能が利用できる.
しかし,MacOSX付属のEmacs(ターミナルで起動するもの)は日本語には対応していないので,新たにEmacsを導入する必要がある.
Finkをインストールした上で以下のようにmuleのパッケージを読み込めば,emacsがインストールされる.

$ sudo apt-get install mule-ucs

デフォルト状態では,日本語には対応していないので,以下のような設定を.emacsに書いておく必要がある.

;;; 日本語
(set-language-environment 'Japanese)
(set-default-coding-systems 'utf-8)
(set-terminal-coding-system 'utf-8)
(set-keyboard-coding-system 'utf-8)
(set-clipboard-coding-system 'utf-8)

(setq auto-mode-alist
      (append (list (cons "\\.asd$" 'lisp-mode)
                    (cons "\\.sbclrc$" 'lisp-mode))
              auto-mode-alist))

;;; その他設定

(show-paren-mode t)

デフォルトでC-\による日本語入力のON/OFFにも対応しているようでした.
#このときのFEPは何なんでしょう?ことえり

SLIMEのインストール

SLIMEEmacs内でLispを動かすシステム.エディタ内から編集中のコードを読み込ませたりできるみたいである.
ダウンロードして,展開して,/usr/local/libなどにコピーする.この作業は手作業でやるほかなさそうである.
また,以下のようなコードを.emacsに追加して,slimeをコピーしたパスやプログラム実行に使うlispなどを登録してやる必要がある.

;; Lispシステム
(setq inferior-lisp-program "/usr/local/bin/sbcl --noinform")

;; SLIME
(add-to-list 'load-path "/usr/local/lib/slime-2.0/")
(require 'slime)
(slime-setup)

起動はEscを押した後,xを押して,slimeと入力.
うまく起動すれば,画像のように入力した関数の引数が表示されるなど,MCLの内蔵エディタFRED並の使いやすさ!で使えます.
sbclなど,素で使うよりかなり作業が軽減されます.
使い方はLispUser.netさんに日本語で詳しいものがあります.